デプロイ用イメージのキャスト

ImageCast Server はインストールしたコンピューターが接続するネットワークにより、以下のような動作の違いがあります。

DHCP サーバーの有無に関係なく、同一ネットワーク内の複数のコンピューターに ImageCast Server をインストール/稼働させないことを推奨します。

DHCP サーバーが存在するネットワーク

ImageCast Server はネットワーク内で PXE サーバーとして動作します。
PXE デプロイ機能を有効にしない状態ではスキップ モードとして動作します。同一ネットワーク内にあるコンピューターが PXE 起動を試行すると、起動イメージを提供せずに終了させるので NIC のタイムアウトを待たずに次のデバイスからの起動試行に移動します。

単一のネットワークに接続するコンピューターにインストールすることを推奨します。複数のネットワークに接続するコンピューターにインストールすると、PXE デプロイ機能が無効の状態でも ImageCast Server は接続する全てのネットワークに対してスキップ モードの PXE サーバーとして動作します。

既存の PXE サーバーが動作するネットワークに接続するコンピューターへのインストールは推奨しません。

DHCP サーバーが存在しないネットワーク

PXE デプロイ機能を有効にした場合のみ、ImageCast Server はネットワーク内で PXE サーバーとして動作します。
PXE デプロイ機能を有効にしない場合、スキップ モードでは動作しません。同一ネットワーク内にあるコンピューターが PXE 起動を試行すると、NIC のタイムアウト後に次のデバイスからの起動試行に移動します。

デプロイ用イメージは以下の方法でキャストできます。

ImageCast クライアント メディアを使用したキャスト

手順

  1. Actiphy Rapid Deploy Deploy Media Creator で以下のメディアを作成します。

    • デプロイ用メディア
      既存のデプロイ用イメージがある場合は作成時に組み込んでください。デプロイ用イメージが未作成の場合は、デプロイ用メディアを使用してデプロイ ソースとなるコンピューターでイメージを作成してください。

    • ImageCast クライアント メディア
      キャストに必要な数のメディアを作成してください。ImageCast クライアントを起動するコンピューターで使用しているストレージ/NIC のドライバーが、使用する Windows RE/ADK に含まれていない場合は別途ドライバーを追加してメディアを作成してください。

    デプロイ機能を安定して使用するために、ImageCast クライアント メディア作成時に ImageCast クライアントを起動するコンピューターで使用している NIC のドライバーを組み込んで作成することを推奨します。

    キャスト対象のコンピューターで ImageCast クライアントが起動した後は、クライアント メディアは接続解除ができます。

  2. 起動したコンソールのヘッドアップディスプレイには以下の表示がされます。

  3. デプロイ用イメージを格納したデプロイ用メディアを ImageCast Server が動作するコンピューターに接続します。 接続後は以下の表示となります。

    複数のデプロイ用メディアを接続した場合は、最後に接続したメディアが使用されます。

  4. キャスト対象のコンピューターに ImageCast クライアント メディアを接続し、クライアント メディアから起動します。

    USB メディアからの起動方法はコンピューターの製造元にご確認ください。

  5. クライアントは、起動すると同じネットワーク内の ImageCast Server を探索して接続を試行します。接続に成功すると以下の表示になります。

    この状態になった後は、コンピューターから ImageCast クライアント メディアを抜くことができます。

    クライアント コンピューターは有線 LAN でネットワークに接続してください。ImageCast クライアントは無線 LAN でネットワークに接続することはできません。

  6. 必要台数のコンピューターで ImageCast クライアントが起動したことを確認したら[デプロイ開始]をクリックしてください。

    キャストに成功すると、接続したデプロイ用メディアからライセンスが消費されます。また、キャスト対象になったコンピューターはデプロイ対象リストに保存されます。

注意事項

  • 複数台のコンピューターを対象にしたキャスト中は、各クライアント間でデータの送受信を行います。そのため、キャスト対象のコンピューターへのネットワークに障害が発生すると、処理が止まるクライアントが出る場合があります。

  • ImageCast Server をインストールするコンピューターの NIC には固定 IP は割り当てないでください。

  • キャスト中にデプロイメディアの接続を解除すると、処理はエラーで終了します。複数メディアを接続している場合は接続中のデプロイ用メディアがある状態でも、接続メディアが無い状態になります。使用するメディアを再度接続し直してください。

  • キャスト中に新たに起動したクライアントに対するキャストは、現在処理中のタスクが終了した後に開始することができます。

  • ソースと異なるストレージ構成のコンピューターにはキャストできません。

    • ソースコンピューターよりストレージサイズが小さい
    • ソースコンピューターとストレージの台数が異なる
  • クライアントでは以下のホットキーが使用できます。
    • ctrl + alt + c:コマンド プロンプトの表示
  • クライアントコンピューターで処理が失敗した場合は、クライアントをシャットダウンをした後、再度デプロイを試行してください。
    ログを収集する場合は、ホットキー[ctrl + alt + c]でコマンド プロンプトを呼び出し、’FileExplorer.exe’と入力して Enter キーを押下するとファイル エクスプローラーを起動できます。USB メモリなどをクライアント コンピューターに接続し、以下のフォルダーとファイルをコピーしてください。

    • x:\Program Files\ActiveImageProtector\logs
    • x:\Program Files\ActiveImageProtector\aip.log
  • キャスト中は[PXE デプロイ]の設定を変更しないでください。処理中のタスクが失敗します。

PXE 起動クライアントを使用したキャスト

PXE デプロイ機能の推奨/注意事項

  • DHCP サーバーが稼働しているネットワークで使用することを推奨します。
    PXE デプロイ機能を有効にすると、DHCP サーバーが稼働しているネットワークでは ImageCast Server は Proxy DHCP として動作します。

    ネットワーク内に DHCP サーバーが存在しない場合、PXE デプロイ機能を有効にすると ImageCast Server は簡易的な DHCP サーバーとして動作します。この簡易 DHCP 機能を使用する場合は、同一ネットワーク内にあるコンピューターの動作に影響を及ぼす可能性がありますので十分にご注意ください。
    ImageCast Server が構成されているコンピューターでは、イメージのキャスト準備中(PXE デプロイ機能がアクティブな状態)は使用する NIC の IP アドレスが固定に設定されます。

  • 固定の IP アドレスが割り振られている NIC では PXE デプロイ機能は使用できません。
    これは、固定の IP アドレスが設定されている場合はネットワーク上の DHCP サーバーを検出することができないため、同一ネットワーク上で複数の DHCP サーバーが動作してしまう危険性を回避するためです。

  • 複数ネットワークに接続するコンピューターでは、一つのネットワークでのみ PXE デプロイ機能を有効にすることを推奨します。
    複数ネットワークに対して有効にした場合、動作が不安定になる場合があります。

手順

  1. Actiphy Rapid Deploy Deploy Media Creator で以下のメディアを作成します。

    • デプロイ用メディア
      既存のデプロイ用イメージがある場合は作成時に組み込んでください。デプロイ用イメージが未作成の場合は、デプロイ用メディアを使用してデプロイ ソースとなるコンピューターでイメージを作成してください。
      PXE 起動用イメージもこのメディア内に作成されます。ImageCast クライアントを起動するコンピューターで使用しているストレージ/NIC のドライバーが、使用する Windows RE/ADK に含まれていない場合は別途ドライバーを追加してメディアを作成してください。

    デプロイ機能を安定して使用するために、デプロイ用メディア作成時に ImageCast クライアントを起動するコンピューターで使用している NIC のドライバーを組み込んで作成することを推奨します。

  2. 起動したコンソールのヘッドアップディスプレイには以下の表示がされます。

  3. デプロイ用イメージを格納したデプロイ用メディアを ImageCast Server が動作するコンピューターに接続します。 接続後は以下の表示となります。

    複数のデプロイ用メディアを接続した場合は、最後に接続したメディアが使用されます。

  4. [PXE デプロイ] をクリックします。PXE デプロイの準備ができると、このボタンがアクティブな状態 になりますので、クライアント コンピューターで PXE 起動を行ってください。

    PXE 起動の方法はコンピューターの製造元にご確認ください。

  5. クライアントは、起動すると同じネットワーク内の ImageCast Server を探索して接続を試行します。接続に成功すると以下の表示になります。

    クライアント コンピューターは有線 LAN でネットワークに接続してください。ImageCast クライアントは無線 LAN でネットワークに接続することはできません。

  6. 必要台数のコンピューターで ImageCast クライアントが起動したことを確認したら[デプロイ開始]をクリックしてください。

    キャストに成功すると、接続したデプロイ用メディアからライセンスが消費されます。また、キャスト対象になったコンピューターはデプロイ対象リストに保存されます。

注意事項

  • 複数台のコンピューターを対象にしたキャスト中は、各クライアント間でデータの送受信を行います。そのため、キャスト対象のコンピューターへのネットワークに障害が発生すると、処理が止まるクライアントが出る場合があります。

  • 以下のタイミングで PXE デプロイ機能は無効になります。PXE 起動途中のクライアント コンピューターでは起動に失敗する場合があります。

    • ImageCast Server が動作するコンピューターからデプロイ用メディアの接続を解除する
    • 接続中の ImageCast クライアントへのデプロイが終了する
    • コンソールを終了する
  • キャスト中にデプロイ用メディアの接続を解除すると、処理はエラーで終了します。複数メディアを接続している場合は接続中のデプロイ用メディアがある状態でも、接続メディアが無い状態になります。使用するメディアを再度接続し直してください。

  • キャスト中に新たに起動したクライアントに対するキャストは、現在処理中のタスクが終了した後に開始することができます。

  • ソースと異なるストレージ構成のコンピューターにはキャストできません。

    • ソースコンピューターよりストレージサイズが小さい
    • ソースコンピューターとストレージの台数が異なる
  • クライアントでは以下のホットキーが使用できます。
    • ctrl + alt + s:クライアントのシャットダウン
    • ctrl + alt + c:コマンド プロンプトの表示
    • ctrl + alt + e:ファイル エクスプローラーの表示
  • クライアントコンピューターで処理が失敗した場合は、ホットキー[ctrl + alt + s]を使用してクライアントをシャットダウンをした後、再度デプロイを試行してください。
    ログを収集する場合は、USB メモリなどをクライアント コンピューターに接続し、ホットキー[ctrl + alt + e]でファイル エクスプローラーを呼び出してから以下のフォルダーとファイルをコピーしてください。

    • x:\Program Files\ActiveImageProtector\logs
    • x:\Program Files\ActiveImageProtector\aip.log
  • キャスト中は[PXE デプロイ]の設定を変更しないでください。処理中のタスクが失敗します。